人の表と裏

 

1、一見、真面目そうで実は悪い。

2、一見、悪そうで実はやさしい。

クイズみたいになっちゃったけど、これは断然2のほうが得。

よく、ヤンキーとか、不良っぽい人って意外にモテるけど、2のほう。

両方とも、プラスマイナス0のように見えるけど、1のほうが圧倒的に評判悪い。

1は、好印象だけど、人って「裏側の顔」をみようとする。つまり、1は、真面目な人のアラ探しになる。

そして、ちょっとでも、悪い部分が見つかると、「あ~やっぱり悪いんだ!」となる。

結果が「悪い人」で終わるから、もう最初の好印象なんてスっ飛んでしまう。

・好印象が崩壊した心理的なショック
・おおかた真面目なのに、悪い部分をアラ探しされる
・分析結果、悪い人と結論づけされると、良い部分を見てもらえない

それに比べて2は、

「印象悪い」ってことでもう終わりにはならず、やっぱり人って「裏側の顔」をみようとする。

印象悪いなら、その人に興味なんかないはずなのに、何故か気になったり、それから、悪い印象って、心の中に残りやすいから、自然と、長い時間、人の頭の中に印象を植え付けられる。

すると、恋と似たような錯覚になり、頭の中から切り離したくても切り離せない存在になる。

そして、ちょっとでも、良い部分が見つかると、「へぇ~、本当は良い人なのかも」となる。

それが、「良い人・・・?」「良い人?!」「良い人かも」の変化がおこる。

・悪い印象は心の中に居座られる。
・おおかた悪い人のはずが、本当は違うのかも…と良い一面を見ようとしてしまう。
・悪ぶってるけど、心の底は良い人と結論づくと、悪い部分の印象が吹き飛ぶ。

女の子は特に表面だけじゃなく、本性を見破ろうとする気持ちが強い。

なので、必ず「裏側の顔」をみようとする。時間をかけてじっくり丁寧に分析する。

男の子は、見せかけに弱いから、可愛い女の子をそのまま好印象で受け止めてしまうけど、

女の子は、「あの子、可愛く見えて実は腹黒いよ」とかすぐに発見出来るので、ダマされない。

だから、男の子は、夜の繁華街のお店に繰り出すと、すぐに女性のお店でダマされ、無駄なお金を浪費してしまったりする。そんな事があっても、可愛い顔されたり、甘えた声されると、繰り返しダマされる。

なので、男の子がダマされやすいのは、1。

 

けれど……。

 

実は、女の子はそれだけ分析力があるにも関わらず、ダマされる。

それは、結論から言うと、3のパターンが存在する。

「あの男子、一見、遊んでいる風だけど実は真面目」と、入り口は悪い印象なのに、時間をかけて分析した結果、良い印象に結論づいた場合。

そうなると、「おおかた遊び人で浮気症なのに、良い人と思ってしまっている」ので、

一度、結論づけた自分の分析結果を、覆(くつがえ)したくないので、なかなか二度目の分析をしようとしない。

すると、「あの男子、一見、遊んでいる風だけど実は真面目…のように見えたけど、やっぱりもっともっと見ると、不真面目で浮気症でダメ男」と気づくまでに時間がかかる。

 

3のパターン

 

つまり、3のパターンは、2のパターンの後に1のパターンを足したことになる。

悪い印象>好印象(2のパターン)が好印象>悪い印象(1のパターン)の人の場合。

もっと短くすると、悪い印象の人は、結果も悪い人だった。の人の場合。

人の裏の顔をみようする過剰な心理や、「本当はいい人のはず」という勝手なおまじないのような思い込みが始まると、抜け出せない。

そうなると、周囲から、「あんな男やめときなよ~」と注意されても、自分の分析結果が悪いことを認めるには相当な時間がかかるので、ずっと貢(みつ)いでしまったりする。

第3のパターンがあるとも思わず、1か2のパターンどっちかしか無い!と思い込んでしまっている場合、女の優れた分析力があってもダマされる可能性がある。

男の子は単純な1にダマされる。

女の子は複雑な3にダマされる。

コインで例えるなら、男の子は、まず、表面だけ見るのではなく、コインの裏側までみましょう。

女の子は、コインなんて表面と裏面のしかない!と決めつけず、コインを机の上に立てて、側面の細い部分があること。つまり、第3の面があることを発見しましょう。

自分の思い込みで、自分自身を縛らないように。

そう考えると、よく、男より女のほうが、嘘を見抜く力があると言います。

男は単純で何も考えていない分、ちょっと考えると正常な方向へ軌道修正が簡単なのかも。

でも、女は、複雑に考え抜いた自分の結論なので、周囲の意見も聞き入れず、軌道修正が難しい。

男は可愛い子に簡単にダマされやすいが、そんなにハマらず抜け出せる。

女はダマされにくいが、一度、ダマされてしまうと、抜け出せない。

広い大きなくくりで、男、女にしてしまったけど、

男、女に関係なく、どっちのタイプ寄りなのか、一度、自分自身で考えてみると、面白いかもしれないですね。(^^)/

連載:あなたはどのタイプ?『カレントウーマン』より