自由な恋をしたい

誰にも気を遣わず、恋が出来たのは、幼稚園の頃か、小学校の頃だったか。

お金の事も、生活の事も、立場も考えず、前の人とも比べたりしないような恋。

 

その歳の頃なら、Hも考えなかったかも。

幼い恋と呼ばれるかもしれない。

恋に恋しているだけと言われるかもしれない。

 

でも……、大人になって恋をし過ぎたせいか、疲れたのか、たまには幼い恋もしたくなる。

純粋って一言では表せないような恋。

複雑さは全く無い恋。

 

とにかく自由で、相手にわざと嫌われるようなことをしてもいい。相手は去っていかない。

一日中、子猫のようにくっついていてもいい。

一晩中、目をみつめててもいい。

四六時中、相手のことを考えていても飽きない。

そんな恋がしたい。

 

連載:「自由な恋がしたい」『カレントウーマン』より